オーストラリア産のホラー映画。
彼の国の映画で真っ先に思い出すのは「マッドマックス」ですが、なんか雰囲気的に似たようなものが。 ストーリーは隕石の影響で人々がゾンビ化してさあ大変と説明の必要もありません。 終盤なんと宇宙人が登場、いまいち何をしたいのか分からない宇宙人の行動に事態はますます深刻に。 実はこの宇宙人、ゾンビ化した人の治療に来たらしいんですがあからさまに怪しいために主人公達怖くなって逃げ出します。 さらにそれを追うものだから主人公達さらに逃走、行く先々でゾンビ殺戮と負のループがここに完成。 どんなに親切でもアプローチの仕方が悪いと逆効果にしかならないという教訓を教えてくれる映画です。 宇宙人の1人は主人公達に射殺されたし。 農夫の無駄なガンアクションが格好よかったです。しかし一体何挺拳銃隠し持ってるのだ彼は。 肉食ってるやつらの頭脳でしか考え付かないような三連装ショットガンがこの映画を象徴してます。 それにひきかえほぼ存在感のない主人公ミス・バークレー。得意技が豚2頭をロープでくくるってミスとしてはどーなんでしょうか、むしろマイナス要素なのでは。 冒頭の隕石の爆発、ピンポイントで人々に直撃するその破片、まさに奇跡がそこかしこで! B級っちゃあB級なんですが、監督が目指していたのが「子供のころに見ていたような昔ながらのホラー映画」なんで方向性は間違っていません。 むしろマニアなら一度は考える「オレがホラー作ったらこうするのに」って夢をかなえた男! また、この映画低予算で作られたらしくメイキングでその苦労がしのばれます。 ・撮影期間は41日間。 ・通常の映画なら1日17カットのところを40~50カット。 ・店舗のセットの予算は800ドル。 ・スタント雇う金が無いため、役者が常に体を張る。 ・CGは監督達の自分のパソコンで作った。 本編よりもメイキングのほうが楽しいですよ。いっそのこと「ホラー映画を頑張って作る若者達」って感じの映画にすればよかったのに。 能天気なBGM、首が飛んだり真っ二つになったり脳みそ喰ったりといまどき中々見れないゴア描写、そしてこれぞB級といったラスト。 そうだ、この映画は我々を80年代へいざなうタイムマシーンなのだ。 オーストラリアってのんきそうな国ってイメージあるんですが何故このような退廃的映画ばかり生産されるんでしょうかね。
by kayama_mk2
| 2006-03-13 00:21
| 映画
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